インプラントを埋め入れ、上にかぶせる製作歯を入れたあと、もっとも気を付けなければいけないのがメンテナンスです。手術後にそれで終わり、と安心してしまう方もいらっしゃるので、ここではメンテナンスの重要性とその内容について記していきます。
プラークコントロール
歯科衛生士の指導
インプラントの周囲に歯垢(プラーク)が長いこと付かないように、定期的にチェックする必要があります。
自分では磨ききれないような箇所を、歯科衛生士によって丁寧にクリーニングしてもらいます。また歯磨きの指導も行います。
インプラント周囲炎のチェック
インプラント周囲炎
プラークコントロールを怠ると、インプラントと歯ぐきの間から病原菌が侵入し、炎症を起こします。その炎症を放置していると、インプラントを支える周囲の骨が溶けていきます。これがインプラント周囲炎。
インプラント先進国のスウェーデンでも、治療後40年の間に、4人に1人が発症しているというデータもあります。
歯ぐきが下がってインプラントのネジの部分が見えてくる、なんてことのならないようにしましょう。
かみ合わせ(咬合調整)
咬み合わせのチェック
咬み合わせのチェックを怠ると、インプラントを支える骨がやせる原因となることがあります。極度の歯ぎしり、食いしばりなどの悪習慣も要注意です。
咬み合わせ(咬合)を当院では特に力を入れています。
詳しくはこちらをご覧ください ⇒ 咬み合わせ(咬合)について
セルフケア(ご自身での管理)
できれば禁煙を
その他、日ごろのセルフケア(ご自身の歯磨き)も大切です。通常は普通のご自身の歯と同じように歯磨きをしていれば問題ないです。
タバコを吸っているかたは、できればやめてほしいところです。
タバコを吸うと抹消血管が収縮して十分な血液が行き渡らなくなり、
口の中の健康を損なうためです。
インプラント手術自体も、ヘビースモーカーだと成功率が下がる傾向にあります。